実現したいこと
商品登録画面にJANコードを追加したい
開発言語等
Eccube4.0.6
イメージ画像(カスタマイズ後)
実装開始
1.商品登録のフォームに関しては、src/Eccube/Form/Type/Admin/ProductType.phpのファイルで作成されているので、このファイルを拡張してJANコードのフォームを作成していきます。 *ここからはsrc/Eccube... のディレクトリ内のファイル群を指すときは、%Eccube%/ファイル名と略称させてもらいますので実際に実装される際はファイル名で検索を掛けて下さい。 それでは、拡張ファイルを作成します。 app/Customize/Form/Extension/Admin/ProductTypeExtension.php デフォルトでディレクトリは用意されていないので、ディレクトリの作成もしてください。 ファイル名にも気を付けてください。
ファイル内に下記ソースコードを記述します。 ポイントについて、ソースコード内でコメントアウトしています。
<?php namespace Customize\Form\Extension\Admin; #必要なclassを記述 use Eccube\Form\Type\Admin\ProductType; use Symfony\Component\Form\AbstractTypeExtension; use Symfony\Component\Form\Extension\Core\Type\TextType; use Symfony\Component\Form\FormBuilderInterface; class ProductTypeExtension extends AbstractTypeExtension { public function getExtendedType() #拡張に必要な宣言 { return ProductType::class; } public function buildForm(FormBuilderInterface $builder, array $options) { $builder //Janコード ->add('jan_code', TextType::class, [ #バリデーションは無し、入力はテキスト 'required' => false #必須は無し ]); } }
2.次にDBからデータを保存したり取得したりする為のEntityを作成します。
%Eccube%/Entity/Product.phpの拡張を行いたいので、Entityの場合はTraitを使います。
app/Customize/Entity/ProductTrait.phpのファイルを作成します。
こちらに下記ソースコードを記述します。
<?php namespace Customize\Entity; #Entityの拡張の為、必要なclassを宣言 use Eccube\Annotation\EntityExtension; use Eccube\Entity\Product; /** * @EntityExtension("Eccube\Entity\Product") #Productを拡張と宣言 */ trait ProductTrait { /** * @var string * * @ORM\Column(name="jan_code", type="string", nullable=true) #カラム名はjan_code,タイプはstring,nullで良いかどうか */ private $jan_code; /** * Set janCode. * * @param string|null $janCode * * @return Product */ public function setJanCode($janCode) #setJancodeでDBに保存 { $this->jan_code = $janCode; return $this; } /** * Get janCode. * * @return string */ public function getJanCode() #getJanCodeでDBから取得 { return $this->jan_code; } }
3.ファイルを作成し終えたら、DBと連携の為にCUIで下記コマンドを入力していきます。
- 更新するファイルをproxyディレクトリ内に生成するコマンド
php bin/console eccube:generate:proxies
- 一度生成前のキャッシュをクリア
php bin/console cache:clear --no-warmup
- ファイルでSQL を実行
php bin/console doctrine:schema:update --dump-sql --force
4.あとは表側の表示部分を作成していきます。
%Eccube%/Resorce/template/admin/Product/product.twigをコピーして、
app/template/admin/Product/product.twigに貼り付け
469行目あたり検索ワードの下に下記ソースコードを記述
<div class="row"> <div class="col-3"> <div class="d-inline-block"> <span {{ 'admin.product.jancode'|trans }}</span> </div> </div> <div class="col mb-2"> <div> {{ form_widget(form.jan_code) }} {{ form_errors(form.jan_code) }} </div> </div> </div>
これで表側に入力フォームが表示されました。
5.最後にproduct.twigでadmin.product.jancodeという箇所に文字列を表示させたいので、 app\Customize\Resource\locale\Eccube\messages.ja.yamlに下記ソースコードを記述
admin.product.jancode: JANコード
以上で、商品登録画面にJANコードフォームの追加でした。
実際に入力した値がDBに登録されていると思います。
JANコードでなくても、必要な項目が必要な際は応用が利くと思います。
それでは、Have a goot development day!
※<注意>他のプラグインやカスタマイズとの競合により動作異常が起きる場合があるので、カスタマイズを行う際はくれぐれも慎重にお願いします。