私は32歳で、業界未経験から開発系Webエンジニアへ転職を果たしました。
IT業界への転職を考えているものの、迷いや不安を抱えている方々へ、私の転職経験や現状をシェアすることで参考になればと思います。
転職を決意する前、私は以下のような不安や疑問を抱えていました:
- 他の業界から、この年齢での転職は実際に可能なのか?
- 転職活動を始めるには、どう取り組むべきか?
- 万が一採用されたとして、開発の実務にしっかり関われるだろうか?
- エンジニアとしての将来性は保証されるのか?
- 家族の理解やサポートは得られるだろうか?
私が実際に感じたこれらの不安や疑問について、転職後の経験をもとに詳しく解説していきます。
ただし、こちらの内容には私の主観的な意見や見解も含まれますので、その点をご留意いただけると幸いです。
また、私が実際に利用した転職サイトなどの詳細については、以下の記事で紹介しています:↓
※別タグで開かれます。
30代でのエンジニアへの転職
32歳という、一般的には転職に遅いと思われがちな年齢で、IT業界にバックエンドエンジニアとして足を踏み入れました。
私も過去に何度かIT業界への転職を考えましたが、「文系の出身だから」や「情報系の専門学校を卒業していないから」という理由で自らを制限し、転職をためらっていました。
しかし、結論として、それらの事情は転職の障壁とはなりませんでした。
もしも過去の私にアドバイスできるならば、「本気でやりたいならば、今すぐに挑戦せよ」と伝えたいです。
私のキャリアと再挑戦への決意
大学4年間の学びの中で、1年間は留学の経験を重ねました。
大学卒業後は、初めての勤務地として国際物流の分野に飛び込み、5年半の日々を過ごしました。
その後、貿易系の商社に移籍し、新たな3年半のキャリアを築いてきました。
初めての勤務先は、今にして思えば、多くの課題を抱えた企業でした。
遅くまでの労働、終わりの見えない業務、そして上司からの過度な圧力。
日々の仕事の中で、身体的、精神的な負担が増していきました。
しかし、当時の私には明確な目標や夢がなく、転職の障壁を感じていました。
それでも、その場所で得た経験や知識は、私にとっての貴重な資産となりました。
6年目に入った頃、私は遂に決断しました。
新たな風を求め、IT業界への転職を真剣に考え、オンラインスクールを受講しました。
しかし、人生のタイミングは予測不可能。
貿易系の別企業からのオファーがあり、私は新しい道を選びました。
新しい環境でも、私は組織の体制や経営方針に疑問を感じることが多かった。
そして、今後の人生において、本当に望むものは何かという疑問が湧き上がってきました。
26歳の頃から、IT業界への興味が芽生えました。
その興味は、日々の自問自答を経て、より強くなってきました。
今、私は再び新しい挑戦に向けて、その扉を開く決意を固めています。
転機:人生の新しい方向へ
エンジニアへの転職を考え始めた頃、偶然にもある会食で隣の席に座ったのは、IT業界で活躍する方でした。
その方との会話が後押しとなり、私は転職への道を真剣に歩み始める決断を下しました。
初めて妻にこの決断を打ち明けた時、彼女からの理解は得られませんでした。
口論にもなりましたが、私の計画的な態度と1年にわたる真剣な転職準備が、彼女を納得させ、最終的に応援してもらうことができました。
全くの未経験からのIT業界への飛び込みでしたが、私は「やる気さえあれば雇ってくれる会社は必ずある」と信じていました。
しかし、その準備を進める中で、「本当にこの年齢で雇ってくれるのだろうか?」「実際に開発を任せてくれるのだろうか?」という不安は常にありました。
転職活動:未知の世界への一歩
転職活動の最初の一歩は、ITエンジニアに特化した転職エージェントへの電話でした。
そのエージェントから与えられた課題は、PHPで掲示板を作成し、フレームワークを使って修正や調整ができるようになることでした。
後で知ったのですが、この課題に対して8、9割の人が挫折するそうです。
私は何から始めるべきか迷いましたが、PHPについて理解しようと、レビューの高い一冊の書籍を手に取りました。
この一冊が、新たなキャリアへの扉を開く鍵となる最初の一歩でした。
プログラミング経験のない方は、最初に基本的な教材を購入して実際に試してみることをおすすめします。
その経験を通して「楽しい」と感じたり、さらに深く学びたいと思った時点で転職を検討するのは良いアプローチだと思います。
その後、基本情報技術者試験の取得や、HTMLやPHPの資格の取得は、技術力の証明として役立ちます。
私もこれらの資格取得を目指し、同時にポートフォリオの作成に取り組みました。
これまでの学びや取り組みについては、詳細に記述すると長くなってしまいますので、以下の別の記事で詳しくまとめています。
スクール受講の是非
私の経験から、必ずしもプログラミングスクールに通う必要はないと感じています。
質の高いスクールへの参加は効果的であることもありますが、私が受講した2ヶ月間のスクールの内容は、実際にはあまり役立たなかったと感じました。
スクールの質や指導する講師にはバラツキがあるため、注意が必要です。
入社後、即戦力としての自走力が求められることを考えると、良質な参考書を手に入れ、自習する方法が最も実践的であると思います。
事前の独学で数々のエラーと向き合った経験は、私にとって非常に価値のあるものでした。
スクールによっては、効果的な学習方法を教えてくれることもあるため、その後の自習に役立てることが重要です。
新入社員として全くの未経験から学ぶのは、避けた方が賢明でしょう。
開発の担当を任されるチャンスを逸するリスクが高まります。
給料への覚悟
入社後の給料面での覚悟は欠かせません。
特に未経験からの転職の場合、市場価値が不明瞭と見なされるため、給料交渉を避けるのが賢明です。
私自身も前職の給与から大幅に減少しましたが、約半年後には若干の増加を経験しました。
成果主義の体制の下、自身の実力を高めれば、数年で前職の給与を上回る可能性も視野に入ってきます。
しかし、この過程では確固たる決意と努力が必要となるでしょう。
現状
現在、入社してから8ヶ月が経過し、私は非常に満足している状態です。
開発業務は私に合っており、前職よりも充実している感じがします。
前職を続けていたら、不満が積み重なっていたことでしょう。
企業環境には運の要素も含まれているかもしれませんが、一定の技術スキルを身につければ、同業界内での転職も容易になる点は魅力だと感じています。
---追記---
転職から2年近くが経過。給与は当初の1.5倍まで増加しています。
まとめ
- 年齢を理由に転職の決断を避けているなら、早急に行動を開始するべきです。
- 少なくとも半年〜1年は学習・準備の期間として確保すべきです。
- その期間で、開発が自分に合っているか確かめること。
- 初期の給与は自己投資と捉え、覚悟の上で臨むこと。
もちろん、運やタイミングに左右されることもあるでしょう。しかし、十分な準備をすることで目指す場所に近づくことは確実です。
最後に
私自身もかつてはエンジニアとしてのキャリアを追求する夢を抱きつつ、実際の一歩を踏み出せずにいました。
会社を辞めることへの不安や迷いも、多くの人が感じることだと思います。
しかしながら、それは最終的には「自分の人生」です。
自分が本当に望む道を選ぶことが何よりも大切です。
在職中に献身的に働けば、退職時の他者の意見は気に掛ける必要はありません。
最後までご一読いただき、心より感謝申し上げます。