「ブラウジング機能」は、ChatGPTがインターネット上の最新情報にアクセスしながら会話を行うという機能でした。
しかしながら、現在のChatGPTそしてOpenAIのAPI全般では、最新の情報にアクセスするブラウジング機能は取り除かれて提供しておりません。
したがって、特定の日付の天候、最近のニュースイベント、未来の予測などを尋ねられても、それに対して正確な答えを提供とはできません。
しかし、Open Interpreterを使うことで補うことが可能です。
OpenInterpreterはコードを実行して最新の情報を取得し、その情報を基に適切な答えを生成します。
本記事では、Google ColaboratoryとOpenInterpreterのモダンなツールを用いて、インターネット上の最新情報を取得する方法をイチから解説いたします。
Colaboratory(略称:Colab)とは?
GoogleColaboratory、通称Colabは、Googleが提供するクラウド上で動作するJupyterノートブック環境です。
要するに、ブラウザ上で動作するプログラムの対話型実行環境です。
これを用いることで、ユーザーはブラウザ上でPythonコードを実行し、その結果をリアルタイムに確認しなが分析や機械学習モデリングなどを行うことができます。
さらに、Colabは豊富なCPU、GPU、TPUリソースへの無料アクセスを提供しており、ユーザーのローカルマシンの計算能力を超えた処理も問題なく行うことができます。
特に、プログラミング初心者や非エンジニアの方々にとっては、環境設定やパッケージインストールといった複雑なプロセ スを省略できるColabは非常に有用なツールです。
OpenInterpreterとは?
OpenInterpreterは、多様なプログラム言語を対応し、ユーザー指示に基づくコードをリアルタイムで生成・実行するオープンソースツールです。
Python、R、shell、applescript、javascript、htmlなどの言語に対応しており、指定されたファイルやディレクトリへのアクセスやデータ処理が可能です。
これにより、自動化や問題解決のためのシステム構築が容易になります。
コミュニティ主導で開発・維持されており、オープンソースとして誰もが自由にソースコードを使用することができます。
このツールは絶えず進化しており、新しい機能や改善が続けられ、OpenAIの技術の進化に合わせて、さらに強力かつマルチタスク対応が進められています。
これらを用いて何ができるの?
例えば、私たちはPythonコードを用いてウェブスクレイピングを行い、インターネット上の情報を取得することができます 。
そして取得した情報を自動的に分析し、結果を視覚化したり、利用者に提供したりすることが可能です。
本ケースの場合、GoogleColabがPythonコードの実行環境として、OpenInterpreterがコードの実行者として機能します。
それでは、実際に具体的な例を見ていきましょう。
この例では、GoogleColab、OpenInterpreter、OpenAIのAPIを用いて、本日(2023/09/26)の日経平均株価の最新情報を取得してみます。
OpenAIのAPIキーを用意
先にOpenAIのAPIキーの準備をしておきます。
OpenAIのAPIキーの取得方法は、OpenAIサイトのこちらにアクセスします。
アカウントを一度も作成されていない方は、アカウントを作成する必要があります。
ログインを行ったら、右上の「View API Keys」をクリックします。
「+Create new secret key」 ボタンをクリックして、APIキーを生成します。
後程、こちらのキーをソースコードに埋め込みます。
※APIの利用は、期間限定の無料枠もありますが有料(従量課金制)となりますのご注意ください。
ColaboratoryとOpenInterpreterを連携させて情報を取得する
ステップ1: Colabノートブックの準備
まず、新しいColabノートブックを開きましょう。
初めての方はこちらにアクセスして、ノートブックの新規作成を選択します。
ノートブックは、研究ノートのようにデータ解析やコードの実行を記録しておくためのツールです。
テキストとコードで構成され、ここではコードセクションを使用します。
Colabの詳しい使い方については、本記事では割愛させていただきます。
ステップ2: Pythonコードの実行
ノートブックを開いたら、以下のコードを画像のように入力します。
api_key = には、OpenAIで取得したキーを入力します。
!pip install open-interpreter import interpreter interpreter.api_key = "取得したAPIキーを入力" interpreter.auto_run = True interpreter.chat()
上記のコードをノートブック上に記述。
実行ボタン(再生マーク)を押すと、コードが実行されます。
実行が完了すると、入力枠が表示されます。
ステップ3: OpenInterpreterに質問を投げかける
先ず、手始めに入力枠に「こんにちは」と打ってみましょう。
画像のように返答があれば、問題なく連携されていることになります。
それでは、ここに「今日の日経平均株価を教えて」と打ってみました。
すると、添付画像のような回答がありました。
実際に確認すると、しっかりと正しい回答であったことが確認できました。
このようにOpenInterpreterを使うことで、リアルタイムの情報が取得することが可能となります。
最後に
GoogleColaboratoryとOpenInterpreterを用いて情報を取得する手順を見てきました。
これらのツールを使えば、プログラミングの知識がない方でも簡単にOpenInterpreterを使って、最新情報を得たり、コードを実行して分析や解析が可能になります。
使い方によっては、このスキルは今後さらに価値を増していくことであると感じます。
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